二十七宿と二十八宿の違いを知りたい

         
2024/06/20

神霊館の暦で採用している二十七宿(にじゅうななしゅく・にじゅうしちしゅく)古法(こほう)と呼ばれ、古代インド生まれの占星術に由来します。
同様に、二十八宿(にじゅうはっしゅく・にじゅうはちしゅく)は古代中国生まれの天文学に由来します。
「宿」とは天体上の星座を指します。ちなみに、この星座は西洋の星座とは別物です。
27個の宿(星座)を配当するのが二十七宿、これに「牛宿」を加え28個の宿を配当するのが二十八宿です。

二十七宿二十八宿の大きな違いは、その配当方法にあります。
1日ごとに28個の宿を順番に繰り返すだけの二十八宿と異なり、古法二十七宿では月の運行に基づいて毎日の宿を配当します。

二十七宿では新月の日(旧暦の朔日(ついたち))に宿のズレを調整するため、旧暦の朔日には前日の宿を繰り返したり、一つ飛ばして配当することがあります。
この調整を行うことから、運勢判断の専門家などからは「二十七宿を用いた運勢判断は的中精度が高い」と重宝されています。

二十七宿は配当方法が複雑だったためか、江戸時代からは二十八宿が主に用いられるようになりました。
これはあくまでも俗説ですが、「幕府が自身の立場を守るため、適中率の高い二十七宿を秘匿し、一般には二十八宿を使わせるようになった」とも言われています。